牛乳・豆乳・その次へ。アサヒ「LIKE MILK」が目指す、誰もが同じ食卓を囲める未来

アサヒグループのインタビュー記事
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ビールづくりで培った酵母の技術は、酒類以外の食卓でも価値を生み出せるのではないか。食物アレルギーという切実な課題に、食品メーカーとして応えることはできないのか。そして社会貢献だけでは続かない事業を、どうすれば持続可能な仕組みに変えられるのか。

アサヒグループジャパン株式会社では現在、こうした問いから生まれたフードダイバーシティ事業が進められています。その第一弾が、世界初となる酵母由来の非動物性ミルク「LIKE MILK」です。アレルギー特定原材料等28品目を含まない設計でありながら、牛乳と同程度のタンパク質とカルシウムを備え、健康志向の幅広い層にも届く商品として開発されました。

新規事業Talksでは、日本新規事業大賞のメディアスポンサーとして、ノミネート事業へのインタビューを実施しています。本記事では、同賞にノミネートされた「LIKE MILK」について、9歳の女の子との出会いから、グループ内に眠っていた酵母技術の発見、3社横断の開発体制、品質保証の壁を乗り越えるまでの意思決定を伺いました。


【プロフィール】

畠さんのプロフィール写真

アサヒグループジャパン株式会社
FCH部
シニアマネージャー
畠 徳望博 氏

2023年に始動した社内の新価値創造プログラムをきっかけに、食物アレルギーをはじめとする食の制約に着目。フードダイバーシティ事業の立ち上げを推進し、その第一弾となる酵母由来の非動物性ミルク「LIKE MILK」の事業開発を牽引する。グループ各社と連携しながら、商品開発から製造・品質保証・販売までの事業化を進めている。


第1章|酵母から生まれた、第三のミルク

牛乳などの動物性ミルク、豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ミルクに対し、LIKE MILKは酵母を主原料とする新たな選択肢として開発された
牛乳などの動物性ミルク、豆乳やアーモンドミルクなどの植物性ミルクに対し、LIKE MILKは酵母を主原料とする新たな選択肢として開発された

ーーまず、LIKE MILKはどのような商品なのでしょうか。

LIKE MILKは、世界初*の酵母から生まれた非動物性ミルクです。動物性ミルクでも植物性ミルクでもない、いわば第三のミルクと呼べる新しいカテゴリーの商品です。

「すべての食卓に自由を。」というスローガンを掲げ、アサヒグループのフードダイバーシティ事業の一環として始まりました。

ーー牛乳や豆乳、アーモンドミルクとの違いは何でしょうか。

豆乳やアーモンドミルクにはアレルギー特定原材料等28品目が含まれているので、食物アレルギーをお持ちの方は飲めない場合があります。一方のLIKE MILKは、それら28品目のアレルゲンを使わずに仕上げています。

牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまうという方がいらっしゃいますよね。一部の調査によると、日本人の3〜4人に1人は乳糖不耐症がないともいわれていますが、LIKE MILKならその心配なくミルクの風味を楽しめます。そこが、動物性の牛乳と大きく異なるポイントです。

ーー飲み比べると、かなりクセが少ない印象でした。

意図的に設計しています。LIKE MILKの味は、クセのないプレーンな味わいを目指して作りました。

オーツミルクやアーモンドミルクにはそれぞれ素材特有の風味がありますが、料理やスイーツ、カフェラテなどに使う汎用性を考えると、やはり牛乳に近い味設計のほうが使い勝手がいいと思ったんです。

栄養面でも、タンパク質は牛乳と同程度、カルシウムは牛乳よりやや多めに含まれています。一方でコレステロールはゼロ、脂質も控えめ。そして酵母由来の亜鉛と食物繊維がたっぷり入っているのが特長です。「腸活」の文脈にも合致するのかなと思っています。

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