一人の試作から、会社の事業へ。フジ・ネクステラ・ラボが実践する、現場発の新規事業開発

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第5章 | リアルタイム技術の実用性を、現場で確かめる

──「もじセレブ」で培った技術は、「Live-QA」にもそのまま活用できたのでしょうか。

玉岩:実は、音声を認識するところから技術が異なります。「もじセレブ」が扱うのは、すでに録音・録画されたファイルです。発言の前後の流れを踏まえられるため、認識した内容の修正もしやすいですね。

一方で、「Live-QA」で扱うのは、まだ発言が続いている音声です。その時点までに得られた情報で認識し、短い時間で処理する必要があります。録音済みの音声を扱う場合に比べて、認識精度を上げることが難しくなります。

ただ、音声認識の精度は、その先に提示する回答候補の精度にもつながります。認識を正確にしながら、処理にかかる時間も短くしていかなければなりません。登壇者が考える時間をつくるサービスなので、この部分が重要になります。

──リアルタイムの技術やサービスの有効性を、どのような場で確かめてきたのですか。

玉岩:「Live-QA」につながる音声認識の取り組みとして、2024年秋のイベントで、来賓の方々の挨拶をリアルタイムに文字起こしし、会場の大きなスクリーンに表示したことがありました。

その際は、「あー」「えー」などの言いよどみを除き、誤字や脱字も修正しながら、ほぼリアルタイムで表示する仕組みを使いました。そこで取り組んだ技術が、「Live-QA」にも生かされています。

また、放送の現場で培ってきた、その場で確実に動かすという考え方も重要です。イベントの本番は、生放送と同じように、その時間に動かなければ意味がありません。新しい音声認識の技術を使う際にも、そうした考え方を土台に仕組みを組んでいます。

「Live-QA」自体も、正式なリリース前から複数の企業にプロトタイプとして使っていただき、反応を確かめてきました。デモをご覧になり、「これまで見たことがない」「使ってみたい」といった評価をいただき、成約につながった企業もあります。

現在は、株主総会など、多くの質問者が参加する場を持つ大企業でご利用いただくケースが多いですね。実際に動くものを使っていただき、反応を得ながら、正式なサービスへと仕上げてきました。

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フジ・ネクステラ・ラボのインタビュー記事のアイキャッチ画像

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