全国約5,400施設で培った安心とおいしさを、家庭の夕食へ。日清医療食品「おむかえデリ」が保育園に見つけた事業機会
第3章 | 新たなBtoCへ。半世紀続く給食事業の次をつくる

──日清医療食品は、これまで病院や介護福祉施設、保育園などに食事を提供してきました。なぜ今、新規事業に取り組んでいるのでしょうか。
髙木:当社は来年で創業55年を迎えます。その間、給食事業を主軸として成長してきました。一方、将来にわたって事業を持続させるには、給食事業に次ぐ新たな収益の柱を育てる必要があると考えています。
当社の給食事業は「労働集約型」の事業です。厨房で人が食材を調理するところから始まるため、働く人がいなければ成り立ちません。しかし世の中全体で労働人口が減少しており、それが業界の大きな課題となっています。
安全で安心な食事を届け続ける使命を果たすためにも、給食以外の事業で収益を生み出し、既存事業の質を守っていく必要があります。
──日清医療食品だからこそ提供できる価値は、どこにありますか。
髙木:大きな強みは、保育園との接点です。当社グループは、グループ企業含めた給食提供先の保育園やこども園とつながりがあるため、導入に向けた提案を行いやすい基盤があります。
また、給食会議を通じて、どのメニューがよく食べられ、どのくらい残されたのかを継続的に確認してきました。約8万人の園児の食嗜好に関する知見を、商品の開発や改善に生かせることも強みの一つです。
全国約5,400施設に食事を届けてきた信頼や物流網もあります。おむかえデリは、日清医療食品が給食事業で培ってきた接点、データ、製造、物流を、家庭向けの新たな価値へと組み替える取り組みでもあります。
