大企業の新規事業担当者は、どう立ち上がるべきか。大東建託・遠藤氏が語る「180案・1300枚・300社」が生んだ事業開発論
第五章 | CVC担当者に必要なのは、「事業開発力」だった
──ここまでお話を伺っていると、CVC担当者には投資の知識だけではなく、事業開発の視点が重要だと感じました。
遠藤氏:まさにそこだと思っています。
もちろん、DD(デューデリジェンス)は重要です。投資判断をする上では欠かせません。
ただ、それだけでは事業は生まれません。
出資した後に、自社のアセットをどう活かすのか。スタートアップの強みをどう掛け合わせるのか。そこまで考えて初めて、新しい事業につながります。
だから僕は、CVC担当者には事業開発の視点が必要だと思っています。
──事業開発の経験があることが、CVC担当者にとって強みになるということでしょうか。
遠藤氏:そう思います。
初めて会うスタートアップでも、話を聞きながら、この会社なら大東建託のどの部署と組めるか、どのアセットを活かせるかを自然と頭の中で組み立てています。
これはDDだけでは身につかない力です。
実際に事業を立ち上げたり、事業を推進した経験があるからこそ、協業後の姿までイメージできます。
改めですが、CVCは出資することが目的ではありません。スタートアップとの協業を通じて、新しい事業を生み出すことが本来の役割です。
だからこそ、投資の知識だけではなく、事業開発の視点を持った人材がCVCを担うことが重要だと考えています。
