新規事業は、ブルーオーシャンすぎても難しい。サニックスが挑んだ市場開拓のリアル

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第2章 | お客様は困っていた。一元くん誕生の原点

お客様から寄せられた一つの相談が、一元くん構想の原点になったと振り返る千葉氏の写真
お客様から寄せられた一つの相談が、一元くん構想の原点になったと振り返る千葉氏。

── 一元くんは、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

千葉氏:きっかけは、お客様から寄せられた相談でした。

ある大手企業から、産業廃棄物の管理を効率化できないかという相談を受けました。その企業は複数の拠点を持ち、廃棄物の管理方法も複雑だったため、現状の課題を整理し、どのような仕組みであれば適正に管理できるのかを提案しました。

取締役会にも参加し、直接プレゼンテーションする機会をいただくなど、手応えは感じていました。

── 結果はいかがでしたか。

千葉氏:採用には至りませんでした。

法令を遵守した運用を実現するには一定のコストがかかります。そのコストに見合う投資だと判断していただくことはできませんでした。

自分としては良い提案ができたという手応えがあっただけに、本当に悔しかったですね。

ただ、その経験が新しい気づきを与えてくれました。

それだけ規模の大きな企業でも廃棄物管理に課題を抱えているのであれば、中小企業はもっと困っているのではないかと思ったのです。

── 一社の課題ではなく、市場全体の課題として捉えたのですね。

千葉氏:それまでの私は、お客様ごとの課題を解決することを考えていました。しかし、この経験を通じて、多くの企業に共通する課題なのではないかと考えるようになりました。

一社ごとに個別対応を続けるだけでは、解決できる企業には限界があります。それなら、誰でも利用できる仕組みとして提供した方が、より多くのお客様の役に立てるのではないか。その発想が、一元くんを構想する原点になりました。

── 最初から新規事業を立ち上げようという考えだったのでしょうか。

千葉氏:最初から新規事業を意識していたわけではありません。

目の前のお客様の困りごとを解決したい。その思いから始まり、一社の課題を多くの企業が抱える課題として捉え直した結果、一元くんというプロダクトの構想につながりました。

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